2012年03月24日
55歳からのハローライフ(3)
55歳からのハローライフ(3)
村上 龍【著】
宮崎日日新聞社
2012年2月12日~3月15日新聞掲載
2012年3月15日 点訳
村上龍(むらかみ・りゅう)さんは、 1952年生まれの。芥川賞作家です
googleで検索すると、『55歳からのハローライフ』 2011年12月13日スタート - 神戸新聞 連載小説記事とあり、続けて、 この小説は、55歳からの生き方とサバイバルの方法を考えるためのものだ。さまざまな階層の「再出発」を描く。とある。
以前「55歳からのハローライフ(2)を読みましたが感想はupしませんでした。
熟年離婚したものの、その女性は自立生活の困難さを、夫から離れて初めて味わう内容でした。
職がなければ経済的に生活するのは困難です。経済性を考えればもう1つの手段は再婚です。新しい夫を探して結婚相談所からの紹介の男性はどれも彼女には嫌悪感を抱かせる人たちばかり。
一方、別れた夫はそれまで彼女との対話もなくテレビの前に座る粗大ゴミのような人でしたが、別れてからメールを彼女に送るように変貌するという内容でした。
今回のパート3「55歳からのハローライフ(3)」の内容は独居老人の末路の哀れを感じさせるものです。
私もある施設に2年間暮らして生活保護を受けて楽しく暮らしている人たちを見てきましたので、彼らとダブラせながら耐え難い気持ちでこの本をよみました。
第1巻
第2話 空を飛ぶ夢をもう一度(続き)
山谷へ
いんどうしげおさんへ山谷の旅館「ふじ」というところから電話がかかってきます。
福田という男が二ヶ月宿代を払わないので出て行ってもらうのですが、福田はいんどうさんに連絡して欲しいと言う。
その福田は病気で動かせない、生活保護も拒否しているから宿代も取れない。だからビニールにくるんで病院へ搬送すると言う。
彼が福田に会うと、3畳間に布団以外何もない。咳をし、歩けないので垂れ流し状態。異臭が強い。
福田は2つ願いを言う。
1つは母親に指輪を返して欲しい。もう1つはこの旅館から出して欲しい。
宿代はどこも一泊2200円。1ヶ月で66000円。これは生活保護費で払える額だからだそうです。
宿を出た福田は昼は夜8時まで労働福祉センター地下の娯楽室で過ごし、夜はアーケード街に行くとだんぼーると毛布が用意されていると言う。
母親に指輪を返すのに動くのも困難な福田を腰痛のいんどうさんは連れて出るのです。
交通費を安価に抑えるにはタクシーで東京駅まで行き、高速バスに乗るルートが最適でした。
やっと止まって乗せてくれたタクシーのなかで福田はゲロを吐いて上着を汚します。強烈な福田の臭いが篭ります。
次に乗った高速バスの中でも異臭に乗客は彼の席から離れて座ります。
福田はここでもお漏らしをしてしまうのです。もう最悪です。
高速バスを降りて歩き始めて福田が倒れます。遂に救急車を呼びます。
病院に搬送され集中治療を受け、福田は一命をとりとめました。
いんどうさんもその後見舞いに行き管を通した福田に会っています。
以上のように、福田はどうにか母親に会え、指輪も返し、病院にも入院し、数日か数ヶ月か後、最後を迎えることができたのです。
福田は「俺は素晴らしい友人に恵まれた。それだけで生きた甲斐があった」と。
友人とは有難いものです。
いんどうは、腰が不安定なまま誘導員の仕事に戻ります。
息子の授業料、さらに資格取得のための金は、妻が仕事に着かないかぎりこのままでは貯金も底をつくようです。
以上、読み終えて老後に金がないのは不幸だと痛感します。
しかし、私が過ごしたO市では日本一生活保護者が多く、他府県では受けることが難しい生活保護をたやすく受けている人が多く居ました。
働けば生活保護日を削られるとタンス貯金して優雅に遊んでいる人たちを多く見てきました。
法律や条令や規則を知り尽くしうまく利用、いや合法的にうまく立ち回れば協議離婚して優雅に一人暮らしを楽しめるのだということを学びました。
年金も払わず、得た収入は全部使い、放蕩三昧の末、無一文になれば老後は生活保護を受ければ月額15万円黙っていても定期的に入り、健康保険料もただ。税金も払わなくてもいい、そんな優雅な生活を送れるのです。
賢い若者は年金など払わないでも、老後は基本的な文化的生活を憲法で保障されていることを知っているのです。
村上 龍【著】
宮崎日日新聞社
2012年2月12日~3月15日新聞掲載
2012年3月15日 点訳
村上龍(むらかみ・りゅう)さんは、 1952年生まれの。芥川賞作家です
googleで検索すると、『55歳からのハローライフ』 2011年12月13日スタート - 神戸新聞 連載小説記事とあり、続けて、 この小説は、55歳からの生き方とサバイバルの方法を考えるためのものだ。さまざまな階層の「再出発」を描く。とある。
以前「55歳からのハローライフ(2)を読みましたが感想はupしませんでした。
熟年離婚したものの、その女性は自立生活の困難さを、夫から離れて初めて味わう内容でした。
職がなければ経済的に生活するのは困難です。経済性を考えればもう1つの手段は再婚です。新しい夫を探して結婚相談所からの紹介の男性はどれも彼女には嫌悪感を抱かせる人たちばかり。
一方、別れた夫はそれまで彼女との対話もなくテレビの前に座る粗大ゴミのような人でしたが、別れてからメールを彼女に送るように変貌するという内容でした。
今回のパート3「55歳からのハローライフ(3)」の内容は独居老人の末路の哀れを感じさせるものです。
私もある施設に2年間暮らして生活保護を受けて楽しく暮らしている人たちを見てきましたので、彼らとダブラせながら耐え難い気持ちでこの本をよみました。
第1巻
第2話 空を飛ぶ夢をもう一度(続き)
山谷へ
いんどうしげおさんへ山谷の旅館「ふじ」というところから電話がかかってきます。
福田という男が二ヶ月宿代を払わないので出て行ってもらうのですが、福田はいんどうさんに連絡して欲しいと言う。
その福田は病気で動かせない、生活保護も拒否しているから宿代も取れない。だからビニールにくるんで病院へ搬送すると言う。
彼が福田に会うと、3畳間に布団以外何もない。咳をし、歩けないので垂れ流し状態。異臭が強い。
福田は2つ願いを言う。
1つは母親に指輪を返して欲しい。もう1つはこの旅館から出して欲しい。
宿代はどこも一泊2200円。1ヶ月で66000円。これは生活保護費で払える額だからだそうです。
宿を出た福田は昼は夜8時まで労働福祉センター地下の娯楽室で過ごし、夜はアーケード街に行くとだんぼーると毛布が用意されていると言う。
母親に指輪を返すのに動くのも困難な福田を腰痛のいんどうさんは連れて出るのです。
交通費を安価に抑えるにはタクシーで東京駅まで行き、高速バスに乗るルートが最適でした。
やっと止まって乗せてくれたタクシーのなかで福田はゲロを吐いて上着を汚します。強烈な福田の臭いが篭ります。
次に乗った高速バスの中でも異臭に乗客は彼の席から離れて座ります。
福田はここでもお漏らしをしてしまうのです。もう最悪です。
高速バスを降りて歩き始めて福田が倒れます。遂に救急車を呼びます。
病院に搬送され集中治療を受け、福田は一命をとりとめました。
いんどうさんもその後見舞いに行き管を通した福田に会っています。
以上のように、福田はどうにか母親に会え、指輪も返し、病院にも入院し、数日か数ヶ月か後、最後を迎えることができたのです。
福田は「俺は素晴らしい友人に恵まれた。それだけで生きた甲斐があった」と。
友人とは有難いものです。
いんどうは、腰が不安定なまま誘導員の仕事に戻ります。
息子の授業料、さらに資格取得のための金は、妻が仕事に着かないかぎりこのままでは貯金も底をつくようです。
以上、読み終えて老後に金がないのは不幸だと痛感します。
しかし、私が過ごしたO市では日本一生活保護者が多く、他府県では受けることが難しい生活保護をたやすく受けている人が多く居ました。
働けば生活保護日を削られるとタンス貯金して優雅に遊んでいる人たちを多く見てきました。
法律や条令や規則を知り尽くしうまく利用、いや合法的にうまく立ち回れば協議離婚して優雅に一人暮らしを楽しめるのだということを学びました。
年金も払わず、得た収入は全部使い、放蕩三昧の末、無一文になれば老後は生活保護を受ければ月額15万円黙っていても定期的に入り、健康保険料もただ。税金も払わなくてもいい、そんな優雅な生活を送れるのです。
賢い若者は年金など払わないでも、老後は基本的な文化的生活を憲法で保障されていることを知っているのです。
Posted by 熊さん at 06:00│Comments(1)
この記事へのコメント
MBTシューズ(靴)の効果
姿勢と歩行の改善と、それに伴う腰痛?肩こりの改善
腹筋?背筋?臀筋の強化、眠っていた筋力(インナーマッスルなど)の活性化
消費カロリーの増加によるダイエット効果
ふくらはぎやハムストリングスの運動率向上による、血行増進?むくみの改善
また全身の筋肉のバランスがよくなることで、スポーツのパフォーマンス向上に寄与します。
姿勢と歩行の改善と、それに伴う腰痛?肩こりの改善
腹筋?背筋?臀筋の強化、眠っていた筋力(インナーマッスルなど)の活性化
消費カロリーの増加によるダイエット効果
ふくらはぎやハムストリングスの運動率向上による、血行増進?むくみの改善
また全身の筋肉のバランスがよくなることで、スポーツのパフォーマンス向上に寄与します。
Posted by アニメ抱き枕カバー at 2013年05月06日 01:47