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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2013年07月28日

ハリィにおまかせ!-天才少年鍼灸師

ハリィにおまかせ!-天才少年鍼灸師・ハリィ登場!
- (講談社青い鳥文庫) [新書]
木下 繁 (著), 遠野 ノオト (著)
講談社

2011年7月15日  発行
2011年6月  点訳


 キノシタシゲルさんは1967年生まれの鍼灸師で作家でもあるようです。新聞記者出身ですから書くことが得意なのでしょう。

 このような少年、少女が読みやすい本が若い層を鍼灸に抵抗なく導くことでしょう。

 マンガ化できる内容です。マンガ本でも発刊して欲しいものです。



 主人公は、小学5年生のハリィというKYというか、超天然ボケというか、ど田舎から転校して来た小さな少年です。

 しかし、江戸時代から続く鍼灸師一家でおじいちゃんもお父さんもスゴ腕、彼も天才少年鍼灸師なんです。

 私も鍼灸を勉強中ですので、この本を読んでみました。


第1巻

 水に浮かべたリンゴに鍼をうって波紋すら起きないような練習風景から始まります。

 痛くない鍼をうつ基本練習ですね。

 水面が微動だにしないように鍼を打つことは極めて高度な技術なのでしょう。私はしたことがありません。


 次は、心臓の悪いおばあさんがおじいさんと散歩の途中で倒れ、心臓も呼吸も停止し、救急車が来るまでに少年ハリーがした行動です。

 救急車が来るまで5分はかかります。しかし、おばあさんは動きません。

 少年は、おばあさんの横に膝立ちして頸に指を当てて脈をみます。

 息をしていません。心臓も停止したようです。

 「心臓が止まっているだべさ」と少年が言います。

 おじいさんは大慌てです。

 少年は心臓マッサージを始めます。

 おばあさんは息を吹き返しますが、顔面蒼白、意識が戻らないようです。


 少年は鍼道具を取り出し、消毒して「ジンチュう。」に入魂の鍼をうちます。

 顔面部、人中溝の中点の経穴は「水溝」ですね。

 「気を失っている人への特効穴ダベサ」と少年が説明します。

 おばあさんは意識を取り戻し、やがて到着した救急車で病院へ向かいます。

 少年が鍼をする前に唱える「一鍼入魂」はカッコいいですね。

 その後も少年は鍼の練習を続けます。

 まな板のような板に鍼を刺すのです。

 スゴイですね。私は畳の硬さでも鍼を刺すのに苦労しています。


 次の話は転校先の担任の先生を脈診で便秘と見抜き、鍼を受けたことがなく痛いと恐怖心を抱く先生に米粒でツボを刺激し便通を良くした話です。

 脈を診ただけでこれほどわかるんですね。他の本で実際にわかることも知りました。経験が必要ですが。

 絆創膏を1cm角に切って真ん中に米粒を1つおいて手首に貼っただけですね。

 小指の下の出っ張り当たりの「しんもん」という便秘のツボのようです。

 「神門」は心経ですね。

 手関節前面横紋上、尺側手根屈筋腱の外側に取るんですね。心経の兪土原穴ですね。



 次は、車にひき逃げされて気絶した子犬に鍼をした話です。

 少年は、子犬の後ろ足の内またで脈診をします。

 次に犬の後ろ足の肉丘の「湧泉」に鍼を打ちます。

 湧泉は腎経ですね。人間なら足指屈曲時、足底の最陥凹部ですね。


第2巻

 次は、クラスメイトの可愛いお嬢さんのおじいさんの腰痛を治す競争です。

 対する相手は隣のクラスの学級委員長で父親が医者であることを鼻にかけている少年です。伊達君と呼びましょう。

 伊達君は分厚い医学書を持参しておじいさんの問診、運動テストなどしますが、手当はパルスと温湿布だけです。

 改善は見られませんでした。

 少年はおじいさんの靴をしらべ、おじいさんが運動不足であることを見抜きます。

 おじいさんが犬が好きだというので、鍼でなおした愛犬を面倒みてもらうようにおじいさんに頼みます。

 これで強制的におじいさんは犬の散歩にでかける羽目になります。知らず知らず運動することができるんですね。

 これでおじいさんの腰痛が治りました。

 少年は、おじいさんのひきずるような歩き方、靴がほとんどすり減っていないことから外出すらしていないことを見抜いたのです。

 運動不足による血行不良が腰痛の原因だと見抜いたようです。

 散歩の効用と一致する内容ですね。老いると歩かないといけませんね。

 「患者さんの歩き方から話し方、身の回りのモノマデ、ドンナちいさな事にでも目を向けるノガ治療家ノ起訴ダベサ。」と少年は話します。



 次に、少年は伊達君が5年生になってもおねっしょしていることを見破ります。


第3巻

 少年は豪邸に住む伊達君のところへクラスメイトと治療に出かけます。

 少年は、ナイーブで気絶した伊達君の手首に鍼をして意識を回復させます。ごうこくに鍼をしたようです。

 合谷は第2中手骨中点の外側で手の陽明大腸経の原穴であり、四総穴でもあるんですね。

 少年は夜尿症には2つの原因があると説明します。

 「一つは体の冷え、そしてモう一つはストレス。」

 そのストレスの原因がおねっしょだと少年は言います。

 少年は伊達君の脈診から腎経と膀胱経に冷えがあると診断します。

 次に伊達君のお腹に灸を6そうしていますが、灸の大きさを親指大と書いています。

 指で空気を遮断して火を消していますが、親指大は大きいように思えてなりません。米粒大ではないでしょうか?

 「一灸入魂」と叫んで線香に火をつけて灸を始める姿はカッコいいですね。

 アルミ製の灰皿と書いていますから、私が練習するときはクキング・アルミフォイルで皿を作ってもいいのかもしれません。



 最後は、冒頭のおばあさんの人命救助で少年が全校生の前で表彰を受けるシーンですが、ここで私はお腹をかかえて笑いました。

 校長先生、おまわりさん、その他の先生、生と、皆を巻き込んでの大騒動です。

 あえてその内容はここに書きませんが、興味のある方は本を読んで見てください。図書館にあるかどうかはわかりませんが。

 ここでも気絶した伊達君の合谷に鍼をする少年です。


 以上、読み終えてなかなかうまく組み立てていると感心しました。

 最後には作者まで登場するのですから、今までの本とちょっぴり変わっています。
 按摩とか鍼とか灸に対して若者で興味を持っている割合は少ないのではないのでしょうか?

 この本を読んで鍼灸按摩などの治療院に若者が来ると嬉しく思います。

 私も鍼灸按摩の勉強を続けたいと思います。
  


Posted by 熊さん at 12:37Comments(0)

2013年07月21日

1回5分病気からカラダを守る血管マッサージ健康法

1回5分病気からカラダを守る血管マッサージ健康法
井上正康/著
永岡書店


2012年6月十日  発行
2013年4月  点訳


 イノウエマサヤスさんは1945ネンウマレの教授です。東洋医学とは関係なさそうですが。

第1巻

 効能書きが長いので具体的にどのように行うかだけ抜粋しました。

 結論から言えば、私たちが按摩で行っていることと大差はないと言うことです。

 換言すれば按摩でこの本に書かれている効果が得られていると言うことです。

 以下、抜粋メモです。


  実際のマッサージに当たっては、マッサージを行う部位の皮膚に手のひらや指をぴったりと押し付けることが大事なポイントです。


 血管をしごくように強く揉んでいく
 なでるのではなく、骨に向かって皮膚を強く押し付け、血管を上下左右にしごくようにモミほぐしていきます。

 痛気持いい強さで揉む。

 1回5分、1日に3回。朝起きたとき、寝る前など。



 左右の指の付け根を組み合わせてねじるように引き抜く。しごくように。

 掌をギュッと押し付けて、ごしごしと擦る。

 動脈の血管には神経が巻きついているので、血管と神経を同時に刺激できる。


 手首は動脈が浅いところを走っていますので、骨をギュッと握りしめるくらいの強さで腕を回転させながらマッサージしてください。タオルをねじるように。

 前腕の動脈は深いところを走ってイルノデ、少し痛いと感じるくらいの強さで。タオルを絞るようにぎゅっぎゅっと。


 腋の下をマッサージする。

 頭頂部とこめかみの動脈マッサージ。


 鼻筋の動脈マッサージ。鼻骨をはさむようにしごく。

 鼻下の動脈マッサージ。

 唇の上下をしごく。


 額の動脈マッサージ。上下にこする。

 頬骨の下をしごく。

 目蓋の周囲をマッサージする。力を入れず軽く。

 頸筋の動脈マッサージ。

 うなじをマッサージする。

 両肩をマッサージする。下へ強く押し付ける。

 鎖骨の動脈マッサージ。鎖骨の裏。鎖骨の上、下。指を射し込むように。

 胸筋をマッサージする。指を奥へ差し込むように掴む。

 肋間をマッサージする。

 お腹をマッサージする。腸を耕すように。

 腰をマッサージする。

 背中をマッサージする。

 そけい部をマッサージする。

 太腿をマッサージする。膝も。

 足首を回してマッサージする。

 足裏をマッサージする。

 足の甲をマッサージする。骨の間に指を射し込むように。

 足指の動脈マッサージ。ねじるように。



第2巻

この巻は運動や食事に関する記述でマッサージとは関係ないのでメモを省略します。



 以上読みましたが、一般の按摩やマッサージで行っている部位との差はさほどありません。

 肋間やお腹は患者さんが異性の場合など断って揉む必要があるでしょう。

 動脈を意識して揉むのがぽいんとでしょうか?

少ない手技に肉付けしてよくぞここまでボリュームアップしたと感心しました。


  


Posted by 熊さん at 06:26Comments(0)

2013年07月14日

106歳のスキップ 私は96歳までひとのために生きてきた

106歳のスキップ 私は96歳までひとのために生きてきた
昇地三郎【著】
亜紀書房

2012年12月五日  発行
2013年4月  点訳


 昇地三郎(ショウチサブロウ)さんは、1906年生まれの「しいのみ学園」創設者です。


 私がまだ見えていた頃、NHKテレビで著者を観てその元気さに驚いた記憶が蘇ってきました。

 当時、著者は90歳後半だったと記憶します。

 ではいつものように心に触れるセンテンスを抜粋して行きたいと思います。


第1巻

ハジメニ

●つねに新しい自分を

 私は_人を驚かす_ことが好きである。

 自分自身で材料を仕込まなければならない。

 タダ、常に工夫、改善、革新の人生だったと思う。


第1章 充実して生きる

●(九七歳からは自分のために生きる)

●(人に支えられるだけの老後ではいけない)

 人の間と書いて人間であって、自分ひとりでは人間になれない。

 老いたと思った時から老いが始まる。

 私が健康なのは、昔から歩くのが苦にナラズ、機械があればすぐに歩くようにしてイタカラダト思う。


●(異なる人との交わりが大切)

 天才とは並外れた努力をする人のコトヲ言うのではないか、とも思う。


 私は常に現状を脱却することを念頭に置いてきた。

●(流れに負けない)

●(人生は自分との戦いである)


●(子どもで若返る)

 今の世の中が悪くなったとすれば、老人と子どもを引き離したのも、その1_因ではないかと思う。

●(教養のある人は自由な人である)


●(人生に余りはない)

    小さきは小さきままに折れたルは折れたるままに

   こすもすの花咲く


第2章 工夫して生きる

●(趣味は人をびっくりさせること)

 人を驚かすためには、その材料がナケレバナラナイ。

●(韓国語は六五歳から)



●(人と自然を見つめるーー短歌の勧め)


●(自分を揺さぶる)

 子どもを砂地や草地でゴロゴロ転がすと、キャッキャッと声をあげて喜ぶ。


●(変化お喜ぶ人になる)

●(長生きなのは_工夫する人_)

●(ユーモアは身をたすく)

 私は手品もやれば、黒田節も踊れば、_博多にわか_までやる。


●(格好から入る)

 私は自分の経験から、人は外面から入って内面まで変えることがデキル、ト確言することができる。


 グループに近づくときは、まずは笑顔。

 次は褒める。


●(遊びこそが大事)

●(休憩は次の仕事なり)


第2巻

第3章 鍛えて生きる

●(日記を書く)

 韓国語で書く。

毎日書く。

 ものを見る眼が養われる。



●(口と手と足を鍛える)

 人と交わることができる。

●(手や足は外にある大脳である)

 試験の際に思いだせないとき掌を刺激すると思いだすかもしれない。

 博士は_脳は筋肉に近い存在_だと言う。脳は刺激を与え続けることで鍛えられる、というコトデアル。

●(人前で発表する)

 外部の評価を得ない限り<思い込み>にひとしい。

 _誰もやってないから止めよう_ではなく、_誰もやってないからヤル_ト言葉にしたホうガ勝ちである。

●(握手の勧め)

 焼魚などの骨や皮などに湯をさして、塩や醤油で軽く味付けたものを<医者殺し>ト言うトコロガアル。

 フト肩に手をやるだけで、言葉以上の慰みや共感の表現になる。

●(シンプル健康法)

 30回噛みの薦め

 冷水摩擦。毎朝5分間濡れタオルで全身を拭く。

 1日5分棒体操をする。

 日々の衰えは日々の運動で跳ね返す。

 天上を見て寝るのを極上とする。

 タチマチ肝臓を流れる血液が30%も増加する。

●(総入れ歯の恩恵)



第4章 教え教えられて生きる

●(金を恐れない)

 前例がないからやる。

 101歳でロシア語を勉強し始めた。

  前例を踏襲しがちである。
 ソうデはナク、先のありそうなものに目を付ける方が、断然、後がいい、と言えるのではナイダロうカ。




 以上、少しだけ抜粋してみました。

 これからの私の生き方に大きな示唆を与えてくれそうな気がします。
  


Posted by 熊さん at 13:10Comments(0)

2013年07月13日

プラス思考ニ ナルヒント

PHP2013年6月号(通巻781号)

PHP研究所

2013年5月十日  発行
2013年6月  点訳


 期末考査が終わり、dlしていた点字本を読むことにしました。


特集 プラス思考ニ ナルヒント

          人生はモット楽しくナル

  なやんだり、おちこんでも、大丈夫。  気持を上手に切り替えて見ませんか。



いんたびゅー  失敗した数だけ成長デキル  ーーハラダミエコ

 原田美枝子さんは俳優です。

 _がんばってね__今日は元気?っテ声をカケルト、木にも伝わるんですね。

 先ず自分の人生を楽しむ。

 コレは黒澤明監督がおっしゃっていたコトデスガ、_わるいところはだれでも見つけられるけれど、いいところを見つけるのは、そのタメノ眼ヲミガイテオカナイトデキナイって。



_いま、自分ができるコトヲ精いっぱいヤロう_ハラケイイチ

 原恵一さんは1959年生まれの映画監督です。

 ソノトキニナッテ初めて、思考の転換が起こりました。

 ソレシカ思いつかないのなら、それを出すしかナイ。

 ソレガ今の自分の実力だし、精一杯できることなんだと。



完璧じゃないほうが いい  ホンナミケンジ

 本並健治   さんは1964年生まれのサッカーの監督です。

ソコデめんたるトレーナーについてもらい、恐怖心トむきあいました。

 ねがてぃぶなイメージを箱に詰め、その箱お金槌で叩き潰す場面を思い浮かべたり・・・。

 人生、好きなことをやればいい。

おきてしまったことは変えられないけど、未来は自分次第で変えられます。

_ジャア次はどうする?_と考えるほうが自分にとってプラスにナルジャナイデスカ。



諦める力                         モリ ヒロミ

 森博美さんは1960年生まれの作詞家です。

 トニカク、諦めることだ。

 小さなご褒美を楽しみに。



ドうシタラ相手の気持ちがわかるのか。    タカハママサノブ

 高濱正伸さんは1959年生まれの花まる学習会代表です。

 落ち込んだら日記を書いてみる。

 10年近くかかって分かったノは、女性ト男性では相手に求めるものが全然ちがうということ。

要するに_異性は全く違う生き物_なのです。

 オ母さん方には、_夫は犬だと思えばイイ_ト云います。



<専門家解説>  落ちこんだ時の気持ちの切り替え方          モロトミヨシヒコ

 諸富 祥彦(さんは1963年生まれの心理カウンセラーです。

 前向きに生きるためには、自分を否定スルダケデはナク、悩む自分を_みとめる_コトモ必要ナノデス。

 ひとつ目ノコツは、むりに気持ちを買えようとスルノデはナク、_行動_ヲカエテミルコトデス。

 ソシテ_行動_ヲ変えるとソレニフサワシイシカタデ感情モ変化シテイクコトガ大井ノデス。

 人が居ないところで両手を握り締め、天井にーにつきあげナガラ_ヤッター__ヤッター_ト何度も大きな声を上げながら叫ぶことです。

 このポーズヲ1ぷんかんヤッテイルダケデ、気持ちが少しずつアップしてきます。

 2番目ノ_コツ_は、_思考_ヲ変えるコト。

 ミッツメノコツは、_感情_ソノモノは変えずに、_自分の感情ニ対するホドヨイ距離の取り方_ヲ身につけるコトデス。


 以下はほんの中から適宜センテンスだけ選んだ.

 本当ニ過したい時間は、長さではナク充実トイウ時間デはナイカ?

 面白いことを伝えたい。

 _野心にナッタ途端に、好奇心は無くなるンジャナイカナア_



 以下は元灘高の教師の言葉です。100歳を超えたそうです。

 大切なコトは、腎性を生きて行くタメニ必要トナル_考える力_ヲ養うコトデス。

 ソシテ、人生の横道ニは、キラキラト輝く宝物がたくさん落ちているコトヲ知ることダト私は思うのです。


 ナリユキマカセノ100歳。

 大きな人生の波に逆らわずに生きて行くことだと。

 好きなことを、好きなように、好きなだけできる。



 以上、今の私の心に触れるセンテンスを抜き書きしてみました。

 人はしたことよりもしなかったことを後悔すると言います。

 やりたいと思ったらすぐにやり始めることですね。

 従来路線を変更して脇道へそれてみる。

 脇道から本道を眺めて見る。

 今、私は本道を歩いているのか、それとも脇道へそれているのか、年月が経てばわかるでしょう。

 でも、毎日が充実していてとても楽しく有意義な時間を持てています。

 本当に感謝の毎日です。




  


Posted by 熊さん at 20:15Comments(0)